私はいつしか勉強道具や勉強の単語などを聞くのも苦しくなっておりました。
聞くたびに、
「もう勉強しても無駄だ。」「この単語はあの大学受験にも使われるのだろうか。」「今までの努力は何だったのだろうか」
いろんなことを思い浮かべてしまい辛くなりました。
部活も辞めてしまった私は、土日は基本的に家にいることになり、今まで勉強しかなかった私は勉強道具に囲まれた部屋にいるしかありませんでした。
本当に苦痛でした。
寝て起きたら、参考書が目に入り、そこから連想される勉強単語と父親の今までの対応が頭から離れず、また苦しくなって泣いて寝るのです。
それでも学校には通い続けました。
周囲が受験モードで受験に関する話を耳にすることが本当に辛かったです。
また、周囲からは「おまえは大学決まったようなもんだからいいよな」と言われることが苦しかったのを覚えております。
部活を辞めてしまった私には、そういった話から逃げる場所がありませんでした。
部活を無事に引退していたのであれば、部室に逃げ込むこともできたでしょう。
とにかく部員と合う恐怖と、教室での受験の話のダブルアタックを受けていました。
苦しんでいる間に推薦入試の面接が近づいてくるのでした。