夏期講習の中、高校の担任から早く進路を決めろと言われました。
それはもう夏休みですから自分の進路を確定しなければいけない時期に来ているわけです。
そんな中、私は毎日のように父親から「作戦会議」と言われる、いわばマインドコントロールと呼ぶべきでしょうか。受験期の精神不安定な時期にはそう感じるようなことを毎日1時間されていました。
「お父さんは薬学部J大学に行ってくれたほうが嬉しいなぁ」「薬剤師なんてどこでとっても同じ」「薬学部J大学なら学費を払える」などそういうセリフです。
確実に精神不安定になっておりました。
結局、私は担任に薬学部J大学を指定校推薦で受けると話をしました。
学年1位の私が薬学部J大学を指定校推薦で受けるという話題は、職員内であっという間に広がり、話題になりました。多くの教員からはストップをかけられました。
もちろんそうですよね。毎日努力をしているのを学校の先生は見ているのですから。
本来、勉強を頑張っている姿は家族が見ているものです。
その家族が息子の将来に口を出してきているのです。
学校の先生は「オープンキャンパスに行ってみろ」といいました。勉強でただでさえ精神的に追い詰められていた私には言われるまでオープンキャンパスに足を運ぶことすら勇気のいる行為でした。先生に言われるまで全くその考えは頭に浮かんでいませんでした。