オープンキャンパスに行って、さらに気持ちが揺れ動くようになります。
気持ちは薬学部M大学に行きたい。
でなければ、推薦に合った農学部T大学に行きたいと父親に告げました。
すると、やはり
「でもさ、薬学部J大学だって行ってみたら面白いと思うよ?」
「農学部T大学は学費が高すぎる」
そのように返してくるのです。
精神的にも時間的にもかなり追い詰められている中にこのようなセリフを言ってくる父親の考えがわかりませんでした。
毎日、父親の意見ばかりを聞き、悩んでいることを母親に告げているうちに、
自分の考えがわからなくなってきました。
母親は進路を決められない私に涙を流し、父親はそれでも私に自分の意見を押し付けてくる。本当に負の連鎖でした。
機能不全家庭でなければ、きっと母親が父親の曲がった考えを正してくれるのでしょうが、極度の亭主関白である私の家庭ではそれが行われませんでした。
母親が泣いてダウンしてしまってので、2、3回ほど、昔から怖くて仕方なかった父親を自ら私の部屋に招いて、進路について相談しました。
父親は私が部屋に招いたことが嬉しいらしく上機嫌。
私が真剣に悩んでいることを受け止めている風には思えませんでした。
そしてやはり夜の10時前には「明日仕事があるから」と寝に行ってしまうのです。
息子の将来をどう思っているのか、今思うと本当にひどい話だと思います。
勝手に決めようとすると「なんで俺に相談しないんだ」と激怒し、
相談しようものなら自分の意見を押し付ける父親に
心を狂わせられました。