母親は私が進路を決められないことで泣き、精神科に受診していたようです。
父親は相変わらず自分の意見を曲げません。
学校の先生は「お前の進路なんだからお前の好きなように選びなさい」と言います。
母親にも自分で進路を決めさせるように話はしてくれていたようですが、母親が父親に口答えできるはずがありませんでした。
私は悩みすぎで勉強も手につかないほどになっておりました。
来る日も来る日も父親の意見を聞く日々。
母親に「薬剤師の人に話を聞いてきたか?」とかそんな話ばかり。
私も自分の考えが時間帯や日にちによってブレるようになっていました。
例えば、
朝10時ころに、薬学部M大学に行こうと決意しても
夕方6時ころには、やっぱり農学部T大学に行こう
のように考えがブレるのです。
すでに病気にかかっていたのでしょう。
「薬学部M大学に行きたい」と言ったときに、
「お前は農学部に行きたいんじゃなかったのか?」とかそのように気持ちを揺らすことを言ってくることもあり、いろんな要素が私を私ではなくさせていたのでしょうか。
そして、
気持ちが揺れに揺れて、指定校推薦を決める前日になり、
突然父親が笑顔で「おまえの好きなところを選べ」と言ってきたのです。
どういうつもりでそんなことを言っているのか。
もうマインドコントロールは済んでいるから大丈夫だと思ってのことなのか。
私がとっさに選んだ決断は
「生物系N大学」
です。
気持ちが揺れていた証拠なのでしょうか。
一人暮らしにあこがれていたからなのでしょうか。
もうその時の気持ちは思い出せません。
が、父親の行動やセリフが脳裏に焼き付いて今でも私を苦しめております。